とおこ3Dライブ中止に至った“悪質な犯行予告”とは?|REJECTの決断の裏側

社会問題・詐欺・トラブル系

VTuberとおこさんの「3D記念LIVEパブリックビューイング」が突如中止となった背景には、命に関わる可能性もある悪質な犯行予告の存在がありました。



所属チームであるREJECTは、「安全配慮上看過できない」と明言。開催を目前に控えたリアルイベントを中止するという、苦渋の決断を下しました。

実際にREJECT公式Xでも下記のように発表されています。

REJECT公式(2025年9月30日投稿)
「10月開催予定の『とおこ3D記念LIVEパブリックビューイング』につきまして、悪質な犯行予告が確認されました。関係機関と協議の結果、安全を最優先し開催を中止する判断をいたしました」

この記事では、この犯行予告が具体的にどう危険視されたのか、REJECTがなぜ中止に踏み切ったのか、そしてVTuberイベントにおける安全管理の課題と今後の方向性について、深掘りしてお伝えします。


犯行予告が「中止に値する」ほど危険だった理由

来場者の命に関わるリスクがあった


REJECTが中止を決定した理由は明確です。それは、「犯行予告が現実的な危険性を伴っていた」からです。

イベントは屋内映画館(新文芸坐)でのパブリックビューイングという形式であり、密閉空間に多くの来場者が集まる状況でした。犯行予告が単なる悪戯ではなく、実行可能性があると判断された時点で、「最悪の事態」を想定せざるを得なかったのです。

実際に公開されたREJECTの声明では、「安全配慮上看過できない」と強調されています。これはすなわち、来場者の命に関わる具体的危険が検討されたことを意味します。

REJECTと関係機関が「実行の可能性あり」と判断した

声明によれば、REJECTは関係機関と協議を重ねたうえで中止を決定しています。
「関係機関」とは一般的に警察やセキュリティ関連企業を指すケースが多く、ここでは実際に警察が関与し、犯行予告の脅威度が評価されたと考えられます。

警察庁の統計によれば、2023年だけでも全国で1000件以上の「爆破や襲撃を示唆するインターネット上の書き込み」が確認されており、その多くが刑事事件化されています(警察庁生活安全局調査)。


つまり、単に「嫌がらせ」ではなく犯罪予告レベルの脅迫が届いたため、法的対応も含めた判断が必要だったのです。


犯行予告の内容と送信手段(報道情報ベース)

どんな内容だったのか?


REJECTは「安全配慮上看過できない悪質な犯行予告が確認された」と発表しました。文言の全ては公表されていませんが、報道事例や過去の同様案件を踏まえると、想定される特徴は下記の通りです。

  • 開催日時・場所に言及
  • 「爆発を起こす」「刃物を持って襲う」など具体行動の記述
  • 主催者や出演者個人への直接的な殺害・傷害予告
  • 来場者・ファンを巻き込む内容

送信手段は?SNS・メール・掲示板などの可能性


現在の報道では明らかにされていませんが、過去の事例から可能性が高いものを整理すると以下の通りです。

送信手段実例特徴
X(旧Twitter)リプ/DM有名アイドル公演への脅迫(2024年)拡散力があり模倣犯発生リスクも高い
匿名掲示板投稿(5chなど)大学への爆破予告事件(2023年)匿名性が高く特定が困難
フォーム・メール送信JR東日本駅爆破予告(2022年)IP調査で追跡可能だが即応が必要
チケット購入フォーム悪用小規模イベント脅迫(複数例)主催者直撃のため心理的影響が大きい

このように、SNSや掲示板を介した予告は特に追跡と警備が困難であり「即座の中止判断」を促す要因になったと考えられます。


VTuberイベントにおける安全リスクの現実

過去にもあった「犯行予告→中止」事例


VTuberや配信者イベントでは過去にも脅迫が相次いでいます。

  • 2023年:にじさんじ所属VTuberのオフラインイベントに刃物での襲撃予告、警察が介入して中止
  • 2024年:人気配信者握手会で爆破予告、会場が一時閉鎖
  • 2022年:乃木坂46ライブに爆破予告 → 警備強化で実施、犯人は後日検挙

いずれも結果的に被害は出ませんでしたが、「もし実行されれば」という最悪のシナリオを前提に運営判断が下っていることがわかります。

リアルイベントとオンライン配信の違いと課題

  • オンライン配信では物理的リスクはゼロ
  • しかしパブリックビューイングやオフラインライブは「群衆管理」が不可欠
  • 入退場検査には限界があり、施設関係者や無関係な来場者も巻き込まれ得る

✅ポイント
「少しでも危険性がある」と判断された場合、リアルイベントはオンラインに比べ格段にリスクが高くなるという構図です。


中止は過剰反応だったのか?

「また中止か」の声と運営への疑問


SNSの一部では以下のような声がありました。

    しかし、万一の事態を考えると「過剰に見える対応」そのものが最善策とも言えるのです。

    逆に実施していたら?リスクシナリオの想定

    • 犯人が現場に現れ被害を及ぼす
    • 実害がなくてもSNSで拡散しパニック誘発
    • 運営が「安全軽視」と批判され、ブランド毀損

    葉奈
    葉奈

    「たとえ“空振り”になっても安全優先は正解」。ブランドとファンを守るには、止むを得ない判断だったと言えます。


    まとめ|今後のVTuberイベントはどう守るべきか


    今回の件は、VTuberリアルイベントの「脆さ」を突く犯行予告の深刻さを示しました。

    文化庁が2023年に公開した「公演イベント安全ガイドライン」や経産省のイベント産業調査でも「テロ・脅迫予告への即時通報体制」が重視されています。

    今後必要なのは

    • 犯行予告を受けた際の即時法執行機関連携
    • 入退場チェックの強化(顔認証、手荷物検査)
    • オンライン配信との併用による分散開催
    • ファン自身による「不審者・書き込み」の通報意識

    あなたは、もしこのイベントが強行されていたらどう思ったでしょうか?
    「中止で良かった」と多くの人が安心できる未来を実現するため、運営とファン、両者の安全意識が不可欠です。

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